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TOKYO ART BOOK FAIRについて / About TOKYO ART BOOK FAIR

TOKYO ART BOOK FAIRは、2009年にスタートしたアート出版に特化した日本で初めてのブックフェアです。当時は、テクノロジーの進化やインターネットの普及によって紙媒体の存続危機が謳われていた一方で、インディペンデント出版は世界各国で盛り上がりを見せていました。その新たな潮流に呼応するプラットフォーム作りにご賛同いただいた、個性豊かなアートブック、カタログ、アーティストブック、そしてZINEなどを刊行する国内外の出版社やアーティストなど約70組の出展者が表参道のGYREと原宿のVacantに集結し、入場制限しなければならなくなるほど多くの方々にお越しいただきました。今振り返ると、勢いに任せた見切り発車なところも多分にあったのですが(笑)、アート出版の未来は明るいと感じる幕開けとなりました。

その後も東京で年に一度開催してきたTABFは、展示プログラムやトークショー、レクチャーなどにも力を入れ多角的にアートブックの魅力を伝えながら、回を重ねるごとに規模拡大してきました。2019年に東京都現代美術館で開催された10回目のTABFでは、約300組の出展者が一堂に会し、4日間で3万5000人以上の来場者数を記録しています。毎年、運営事務局は、世界中からお越しいただく出展者や来場者の方々の喜ぶ顔を想像しながら準備をしていますが、これまでTABFが成長できたのは、関わってくださるみなさまのおかげでしかありません。このフェアを鮮やかに彩ってくださるのは出展者の方々ですし、彼らと来場者のみなさまとの直接の対話がアート出版の文化をより豊かなものにしてくださっています。TABFに賛同してくださる企業や機関、会場の方々、そしていつも支えてくれる頼もしい友人たちのおかげで、奇跡のような数日間の”アートブックの祭典”を続けられていると思います。

今年はプラットフォームをオンラインへと移し、VIRTUAL ART BOOK FAIRとして開催しますが、これまでと変わらず、さまざまな視点や知識、多様な表現や価値観、美意識を共有し、進化を続けるユニークなアートブックの世界観を体感できる場を目指します。